ここがポイント!
- S字結腸法でも陰嚢皮膚移植法でも、術後1年経過後にはダイレーションの頻度は少なくできる。
- S字結腸法ならダイレーションをサボっても膣が塞がらないと思いがちだが、そうではない。
- 希望する膣の深さと、メンテナンスの必要性とのバランスを考えて術式を選ぼう。
お客様
S字結腸法でも、ダイレーションは一生必要ですか?ダイレーションをしないことによるデメリットは?
S字結腸法でも陰嚢皮膚移植法でも、術後1年ほどで1週間に1回程度にダイレーションの間隔を開けることができる可能性があります。
(S字結腸法でも)膣の入り口は陰嚢皮膚由来の組織のため、長期間ダイレーションをしないことで膣の入り口の萎縮が起こる場合があります。今のところ、S字結腸法でSRSを受けた後、何年もダイレーションしないことでどの様な影響が生じるかは不透明ですが、思いもよらない症状が起こる可能性があり、注意が必要です。
また、(S字結腸法で)長期間ダイレーションしないことで膣内に汚れや老廃物が蓄積し、臭いや下着汚れの元になったり、腹痛や膣瘻の原因となる可能性もあります。
なお、S字結腸法による手術には、将来的に腸閉塞を起こすリスクがありますので、術式を選ぶ際は希望する膣の深さと、合併症やメンテナンスなどのリスクがつり合っているかどうかを判断する必要があります。
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