茜(あかね)が考える日本とタイで行うSRS(性別適合・性転換手術)のメリットとデメリット

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皆さま、お元気ですか?สวัสดีค่ะ 日本人スタッフの加地 茜(かじ あかね)です。

SRS(性別適合手術/性転換)と言えば、生涯で同じ手術を2度受ける事はもちろんできません。
つまり、「この病院じゃ無くて、あの病院で受けていれば…」「海外じゃ無くて、国内で受けていれば…」という様な、比較を自分でする事は不可能です。

唯一、手術を決めるときの参考にできるのは、クチコミかインターネットの情報しかないのが玉に瑕ですね。

この記事では日本人スタッフの加地が思う、日本とタイの性別適合手術のメリットとデメリットをまとめてみました。もちろん、様々な諸説・意見があると思いますが、日本でもタイでも手術を受けた方はごく少数のため、一般に言われているメリット・デメリットは幻想と思って、この記事を参考にして頂ければと思います。


MtFの方が日本でSRSを受けるメリット

  • 日本語が通じるので言葉の壁がなく、医師やナースさんとのコミュニケーションが容易。
  • 術後の経過期間によらず、交通費程度で手術先で診察を受けることができる。
  • 長期休暇を取得せずとも、仕事や勉強の合間に手術を受けることができる。
  • 入院設備や入院中がイメージしやすく、食事が合わないという心配もない。
  • 日本の医療設備・機器で日本の大学病院での手術という、えもいわれぬ安心感がある。
  • 条件を満たす、ごく一部の方は保険適用で性別適合手術が受けられる可能性がある(後述)。

日本国内ではSRSは保険適用となりましたが、ホルモン治療を受けていると保険適用対象外となるため、高齢でホルモン治療が必要無いというケースに限られるようです。

実際に日本国内で手術を受けた方の実体験がブログやツイッターなどで見受けられますが、すぐに削除してしまう(削除される?)事が多いようで、非常に残念に思います。日本で手術を受けた方の記事をまとめたサイトがありましたので、以下に紹介します。


MtFの方が日本でSRSを受けるデメリット

  • 性別適合手術自体の歴史が浅く(後述)、手術できる病院が限られるために交通費等がかさむ場合がある。
  • 術後の症例写真が公開されていない事が多く、大学病院以外のクリニックで性別適合手術を受けた場合、結果が安定して居らず何度も修正手術を受ける必要があるか、タイで修正・再造膣の必要がある。
  • 手術先のペースでカウンセリングが進み、医師の都合で術式を決められてしまう事がある。また、言葉の壁がないが故に口約束のみで契約書を交わさず、後々トラブルになる事も。
  • 退院後の通院は最低限のため、患部トラブルを自己判断しがちで状況を甘く見て仕事復帰し、発見が遅れて問題が悪化しやすい。さらに、診察予約が取れるのが1ヵ月先と言う事も。
  • 手術日は早い者勝ちで、いつ予約が取れるか分からず、状況により半年先になることも。

日本国内で初めて公式の性別適合手術が行われたのは1998年で、まだ20年程度しか経過していません(下記URL札幌医科大のページに日本での公式な性別適合手術の歴史が記載されています)。

日本国内で性別適合手術を執刀している医師の多くは、タイに渡航しタイ人医師の手術を見学しています(見学のみで録画などは一切不可のため、同等のレベルを実現できるかは医師の判断力や技術力が問われる)。

「手術の経験数=技術の高さ」と必ずしも結びつきませんが、手術を受ける側にとっては症例数や症例写真しか参考にできる情報が無いのです。
医療機関側も患者側も情報を公開したくないという日本国内では現状、手術の情報が少ないため、技術の度合いを比較するのは困難です。


MtFの方がタイでSRSを受けるメリット

  • 日本人医師が手術を見学に来るほど(勉強しに来るほど)技術力があり、信頼性が高く、確立された術式である。手術先が世界的規模の認証機関による承認を受けている事も珍しくない。
  • 術後の症例写真が多く公開されており、外観、そして機能面でも結果が安定している。
  • 医師本人のカウンセリングの下、複数の術式から自分に合った術式を選べる。
  • 手術先により、退院後もダイレーションや消毒の通院が頻繁にあるため、術後トラブルを早期発見でき、その後の術後トラブルの発生を高い確率で抑えられる。術後の仕事復帰が早い
  • 自分の予定に合わせて手術日をある程度自由に決められる
  • 複数のアテンド会社があり、良いアテンド会社を選べれば、言葉の壁は最小限に抑えられる。

タイでは医療機関側が情報の公開(症例写真を含む)に熱心であるという点、そして弊社アテンド会社側のもつノウハウや知識などで、医療機関ごとの差や技術の度合いを簡単に比較する事が出来ます(弊社で比較資料を用意しています)。

弊社でアテンドさせて頂いたお客様では、スポーンクリニックの術式を除き、帰国後すぐに仕事復帰される方がほとんどで、「普通に動けるようになるまで3ヵ月掛かる」という例は、特殊な肉体労働で無い限り稀です。

ただし、術後の回復は個人差が大きく現れます。人によっては退院前から「歩くのも座るのも平気」という方も居れば、帰国まで円座が手放せない方も居ます。


MtFの方がタイでSRSを受けるデメリット

  • 24時間アテンドスタッフが付き添うわけではない為、とっさの状況で語学力が問われる場面がある。
  • 帰国後の患部トラブルが発生したときは、日本国内での受診先の選択に苦労することがある(弊社で公式に紹介している受診先は横浜と大阪の2箇所のみ)。
  • 手術費用以外にも渡航費用や滞在費用がかかる
  • アテンド会社が乱立しており、サービス内容を十分に比較しきれないなど、選ぶのに苦労する。
  • 初めての海外、初めての手術、となるケースが多く、心理的な負担が高い

言葉の壁について、弊社では、入院中はナースとのコミュニケーションが重要となる消毒などが行われる午前9時〜午後6時の間は、病室または15分以内に駆けつけることができる場所に常駐してお世話や通訳を行います


結局、どっちが良いの?

費用面ではまだまだ(日本国内で手術した場合の手術費用)=(タイでの手術費用+渡航&滞在費用)となるようで、どちらも十分な予算がある状態であることが必要です。

手術までの期間、そして安定した結果を得たいという方、保険適用の問題が解決するまで待てないと言う方ならタイでの手術がお勧めです。日本国内では日帰りとなる事が多い豊胸手術や顔の女性化手術等も入院して様子を見る為、身体への負担が少なくて済みます。

海外なんて怖い、日本人しか信用できないという方、貯金が無く保険適用まで待つしか方法が無いという方日本で手術を受けたほうが心理的負担が少ないでしょう。ここでは、性別適合手術の結果や出来による心理的負担ではなく、手術を受けるということ自体に対する心理的負担を指します。

性別適合手術は一生で一回限り。生涯で同じ手術を2度受ける事はできません。
一度限りの手術だからこそ、「手術を受けて終わり」「手術が出来ればそれでよし」というのでなく、術後の経過、そして術後の生き方を見据えた決断をして頂ければ嬉しいです。

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