SRS手術体験記(MTF:腹腔鏡によるS字結腸法+豊胸)

2017年4月23日~5月16日

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4月23日

関西国際空港から約6時間かけてタイへ到着しました。スワンナプーム国際空港に着いて、10分ほど歩いて入国審査に向かいました。

私はメイクと服装も女装をしていましたが、パスポートの写真は男性だったので、何か言われるかと心配しましたが、全く問題なく1分ほどで入国審査が終わりました。

そして荷物を受け取りタイSRSガイドセンター様が指定された待ち合わせ場所でスタッフの方2名と無事に会う事が出来ました。

その後、空港から車で30分ほどの事務所に到着し、アテンド費用の精算と入院及び滞在中についての説明を受け、そこから30分ほどの宿泊先に送ってもらいました。

4月24日

朝9時にスタッフの方と車で5分ほどのガモン病院に行きました。とてもきれいで新しい病院との印象を受け、院内に入りまずは受け付けで簡単な手続きをしました。

手続きはスタッフの方のサポートでスムーズに終わり、続いて検診を順次受けていき、それが終わりガモン医師との面会を待ちました。病院の手術費用の精算はその待っている間に済ませました。

そこで少し予定外の事がありました。病院のほうから手術日が予定されている26日ではなく27日と伝えられたのです。
スタッフの方がいろいろ交渉されましたが、結局手術日は1日延期となりました。
入院が延期された事によって1日フリーとなり、手術前に観光をする事ができたので結果的にはよかったと思います。

ガモン医師の診察が始まり、簡単な質問と体の視診があり、最後に豊胸手術に関してバストサイズの確認を実際のシリコンパックを胸にあて決定し診察は終わりました。

 

4月26日

午後からガモン病院に行き入院の手続きをして個室に案内されました。その日は下剤を飲んで休みました。

 

4月27日

朝から腸内洗浄を行いました。方法は点滴のように水分の入ったパックを肛門から注入するというものでした。便の色がなくなるまで数回繰り返されました。私はあまり苦しいとは思いませんでしたが、注入されている間お腹に冷たい感覚と便意が強くなる感覚がありました。

そしていよいよ手術を待っている状態になり、午後2時頃に車椅子に乗って手術室へと移動しました。手術台に移り看護師数人が手術の準備をしていて、暫くすると麻酔専門医から麻酔の注射をされすぐに意識はなくなりました。

約6時間の手術が無事に終わり、意識が戻った時にはリカバリールームでした。
看護師から手術が終わったと告げられ、痛みがあるかを聞かれ、少し痛いと答えました。

通常痛みが強ければ鎮痛剤を注射するようですが、私の場合はしませんでした。
ただ目が覚めた時に寒気が強かったので伝えると、看護師がヒーターをベッドにつけてくれました。
リカバリールームにいる間は何人か手術が終わった患者が運ばれて来たり、手術後の人は個室へ移動したりしていました。
私はお腹と局所の痛みが不快に感じながら、眠ったり目が覚めたりの繰り返しでした。体を動かそうとすると痛みが強くなるので、じっとしているしかありませんでした。

 

4月28日

翌早朝に個室に戻りました。個室では定期的に看護師が鎮痛剤や抗生物質を点滴から注入しにきました。
その時の感覚で辛かったのは、腸の痛みと強い違和感だったように思います。
そのために起き上がりや寝返りすらできない状態でした。尿に関して暫くはカテーテルを付けっぱなしとの事でした。

後日に1回手術箇所の消毒があり看護師2、3人で行われました。私の印象として、術後のケアはしっかりされているという感じがしました。

ベッドに長時間寝ていると腰が痛くなったり足が痺れたりしてくるので、できる範囲で体の向きを変えたり腰をうかしたりしていました。食事は腸が動くまではできないといわれました。

 

4月29日

少しずつ痛みがましにはなったものの、相変わらず寝たきりとお腹の違和感がある状態でした。食事ができる目安として、腸のガスが出たかどうかで決まるようでした。
私の場合はすぐに出始めたので、朝からスープが飲めるようになり、昼と夕食はおかゆが出てきました。

この日はガモン医師の診察があり、ベッドに来て手術箇所の状態を確認し問題なしとの事でした。

 

4月30日

この日からアテンドの方にサポートしてもらいながら歩行訓練を開始しました。何とか自力でトイレには行けるようになったものの、起き上がりや歩くのはかなり辛かったです。それでも回復はかなり早いほうだと言われました。
実は私は仕事でリハビリ的な事もするので、ベッド上で術後すぐに簡単なストレッチや筋トレをしていたのも回復が早かった原因だと思ってます。

歩く時は常に点滴とカテーテルを付けたまま動く感じでした。食事はうどんやにゅうめん、おやつにケーキやミロがでてきました。

夜になり点滴がなくなりカテーテルのみになったので、かなり身軽な状態で気分もよい感じになりました。

 

5月1日

起き上がりや歩くのはかなりできるようになりました。便やガスも定期的に出るようになり、食事も朝から食パン、スクランブルエッグ、昼食は親子丼が出るなど普通食をとるようになりました。

この日の夕方からシャワーを浴び、久しぶりに髪を洗えてさっぱりした気分になれました。

 

5月2日

私は明日に豊胸の手術があるため、アテンドの方から準備に関しての説明を受けました。豊胸の手術については6時間前に食事を済ませ、その後飲食はできないとの事でした。

体のほうは痛みもほとんどなく、日中も起きて過ごしている状態にまでなっていました。

この日、術後2回目のガモン医師の診察があり問題なしとの事でした。

 

5月3日

朝食を7時に済ませシャワーを浴びたあと、手術箇所の消毒をしました。そして病院のほうから豊胸手術を受けるため書類上の説明があり、何枚かに署名する手続きをしました。その際にもアテンドの方に通訳してもらったのでスムーズにできました。

今日はガモン医師の手術数が多いため、手術時間が決まらないまま待機していました。そして16時前に呼ばれて車椅子で手術室に移動しました。マスクを吸わされると、すぐに意識がなくなりました。

約4時間の手術が終わり、目が覚めたらリカバリールームでした。
そしてすぐに胸と脇に強い痛みを感じました。看護師から痛みを聞かれて痛いと答えると、痛み止めを注射するかと聞かれたので、後でいいと答えました。
その後痛みは続きましたが、痛み止めは注射せず個室に移動しました。

私は再び点滴、ドレーン、カテーテルをつけ、しかも強い痛みを伴う不自由なベッド生活に戻りました。でもベッド上で腕をゆっくり動かすにつれて痛みにも慣れ、上がらなかった肩も徐々に上がるようになりました。

朝方には気分もよくなり今回も回復が早かったのではないかと感じました。

 

5月4日

通常、胸の手術の場合は次の日に退院となる事が多いらしいのですが、体の面では無理があるため、アテンドスタッフの方が病院のほうに交渉して、もう1日入院をのばしてもらえました。
確かに次の日の退院は少し大変な気がしたので助かりました。

今日も朝から体の清拭、消毒があり午後にはガモン医師の診察がありました。
とくに問題なしとの事と今後胸のマッサージをしっかりしていくようにとの指示を受けました。胸には固定用のサポーターが強めにまかれているので少し胸の痛みと腕を上げようとすると脇の手術痕に痛みがはしる状態でした。

明日退院でカテーテルをとる準備として、尿を膀胱にためて自力で排尿するという訓練を指示されました。
手術によって尿道が短くなったのと、長い間カテーテルをつけていたので、訓練しないとうまく排尿できないとの事でした。

 

5月5日

膀胱にためてから排尿する訓練は結構苦労しましたが、何とか自力で排尿できるレベルまでになりました。
カテーテルをとる直前に医師がきてドレーンをとるとの事で、その準備が始まりました。
ドレーンをとる時の痛みは強いと聞いていたので覚悟していましたが、私の場合は想像ほどの痛みではなかったのでほっとしました。

その後トイレでカテーテルがはずされて自力で排尿しました。はじめは尿の出す感覚がわからなかったのですが、しばらくして無事に自力で排尿できました。

長くベッド生活が続いたためか首筋のこりから頭痛があったので軽めの鎮痛剤を出してもらいました。
そして午後に無事退院をし、最初に宿泊していた「コンドータウン」へ再度チェックインをしました。久しぶりにゆっくりした時間を過ごし熟睡する事ができました。

 

5月6日

今日から帰国前日まで午前9時半と午後2時からリハビリをする予定となりました。

病院に着くとダイレーションをする部屋に案内されましたが、まだ消毒のみだったので5分程で終わり、午後のリハビリまでフリーでした。

午後からは胸のマッサージをするのですが、初日は胸に入れたシリコンパックの位置を調整しサポーターで巻くだけでした。この処置も5分ほどで終わり今日の予定は終了でした。

 

5月7日

今日からダイレーションを開始しました。
消毒の後、一番小さいサイズ0番を挿入しましたが痛みは少しあったものの大丈夫でした。挿入したら長いビニールで抜けないように自分でビニールをひっばり、30分挿入したままにして終了でした。

胸のほうは消毒と引き続きサポーターの固定のみでした。

夕方からはフリーで体調もよかったので、宿泊先から2kmほどあるラムカムヘン通りという露店通りに買い物に出かけました。運動にもなり、またいろんな露店があるので結構楽しめました。

 

5月8日

午前のダイレーションは0番を1時間挿入したままでした。通常は挿入の途中で入りにくい箇所があり痛みがあるらしいのですが、私の場合はほとんど痛みもなく大丈夫でした。

午後からまずダイレーション1時間をしてから胸のマッサージを初めて受けました。
初日は30分でしたが、2人の看護師がおっぱいを片方ずつ、かなり強くマッサージをします。

手術直後の痛みとは違い、鋭い痛みでがまんするのもぎりぎりな感じでした。胸のシリコンバックがまだ体になじんでないので、強いマッサージによって柔らかく形を整えていくとの事でした。

 

5月9日

午前はいつものようにダイレーションを1時間受けました。

午後から胸のマッサージは今日から1時間との事だったので、相当な痛みを覚悟して臨みました。ただ強いマッサージに少し慣れてきたのか初日ほど辛くはなかったです。初日の半分くらいの痛みを感じた程度でした。

夜はまたラムカヘン通りに買い物に出かけました。往復で5kmくらいは歩きましたが平気でした。

 

5月10日

午前はいつものようにダイレーションでしたが、後日自分自身でする事になるので、手鏡で看護師のやり方を確認するよう指示がありました。午後からも同じように手鏡でやり方を見ながらのダイレーション、それが終われば胸のマッサージを受けました。

マッサージは同じ看護師がしてくれるので、自然と親しくなり会話をしながら受けるようになりました。

 

5月11日

今日からダイレーションは自分でやってみるようにと伝えられました。手鏡を股間の前に置き、それを見ながら手順をおしえてもらいながら何とかできました。午後からも1人でダイレーションを行いました。

全体的な体調はかなりよくなっていました。ただ胸の固定バンドの圧迫感が強く、日常生活でも腕に力が入りにくく、大きく動かそうとすると脇の手術痕が痛みました。

夕方病院の帰りにタクシーを呼んでもらって、手術前に行ったアジアティークに1人で遊びに行きました。

 

5月12日

午前、午後ともアテンドのスタッフ、或いは看護師に見守られながら1人でダイレーションをするようになりました。

午後、胸のマッサージは今回担当が初めての看護師でいつもより強くマッサージされてので、痛みに耐えながら受けました。私なりに感じたのは、胸で圧痛の敏感な箇所を中心にマッサージされるのは、被膜の拘縮予防に必要なのではないかと思いました。

 

5月13日

ダイレーションのやり方はほぼマスターしたので、帰国してからも自分1人でできる自信がつきました。

胸のマッサージはいつもの看護師2人だったので安心して受けました。やはりまだ圧痛の強いところがあり胸も硬さがあるので、強いマッサージを耐えながら受けました。

 

5月14日

今日からダイレーションの太さをワンサイズあげて行いました。挿入は自分でゆっくりしましたが、最初はきつくてなかなか挿入できませんでしたが、ゆっくり少しずつして何とか入れる事が出来るようになりました。

今日は日曜日だったので胸のマッサージは看護師が休みのためありませんでした。

 

5月15日

帰国を明日に控えて、今日は午前中のダイレーションの後、ガモン医師から最終の検診がありました。
視診と触診によって正常であると伝えられ、帰国後の注意事項やこちらからの質問に答えてもらって検診は終了しました。私の場合は胸のマッサージを今後もしっかり続ける事で、柔らかさや形が変わってくる事が伝えられました。

 

5月16日

いよいよ最終日になりました。ダイレーションはすっかり自分でできるようになりました。

今夜は23時30分の飛行機でかける予定で、その前にアテンド会社の方に食事に連れて行ってもらうことになっていました。

午後からダイレーションをした後、胸のマッサージを受けなくてもよいとの事だったので、時間的に考えて受けませんでした。そして、アテンド会社の方に食事に連れて行ってもらい、楽しいひと時を過ごしました。

それから空港まで送って頂き、チェックインまでサポートを受け、そこでアテンドスタッフの方とお別れしました。

そして無事に関西国際空港へと帰りました。

 

以上が私のSRSの体験記です。この体験を終えた今、性別適合手術をして本当によかったと思っています。そして、それを実現するためにタイSRSガイドセンター様のサポートは必要不可欠だったと思います。

手術を受けるためには、航空機の手配から始まり宿泊施設、病院とのやりとり等様々な手続きが必要です。それを全てお任せできたからこそ安心して手術に臨むことができました。
また、術前の不安や恐怖を和らげてくれたのもタイSRSガイドセンターのスタッフの方々でした。感謝の気持ちでいっぱいです。

現在、帰国して毎日自分でダイレーションと胸のマッサージに励んでいます。そして新しく生まれ変わった女性の体と共に毎日を幸せに過ごしています。

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